バイクのファンネルはごみを吸い込むデメリットがある

バイクのファンネルはごみを吸い込むデメリットがある

公道を走る一般的なバイクにもファンネルを使うことができますバイク用パーツの一種であるファンネルは空気の流れを改善してエンジンパワーを向上させる効果があります。本来はレース用のパーツで、エンジンに取り込む空気の流れをスムーズにするのがファンネルを取り付ける目的です。キャブレターに付いているエアクリーナーの代わりとして使われるのがファンネルですが、空気をスムーズに取り込む反面、ごみを通さないフィルターとしての効果がありません。対して、エアクリーナーは空気中の微小なごみがエンジンに入らないようにするパーツですが、空気の流れを阻害するためエンジンパワーが十分に発揮できないデメリットがあります。バイクレースでは少しでもスピードを上げるため、空気の吸い込みに適したファンネルが使われるのです。

公道を走る一般的なバイクにもファンネルを使うことができます。レース用のバイクと同様にエンジンパワーが向上されますが、エアフィルターで遮断されていた微小なごみがエンジンに入り込んでしまう事実は無視できません。エンジンは力強い走りをもたらす強固なパーツですが、その一方でわずかな傷みが生じても性能が大きく損なわれるデリケートな側面もあります。ファンネルの使用によってごみを吸い込んでしまい、エンジンの内部が傷んでしまうケースは珍しくありません。公道はレース用のコースとは異なり、バイク以外の様々な車両が走っています。また、路上に泥などの汚れが飛散していることもあるので、ファンネルの常用はエンジンに悪影響をもたらすと言えるでしょう。

ファンネルはごみ以外にも雨水を吸い込んでしまうデメリットがあります。雨水は綺麗に見えても実は様々な汚れが混在しています。エアクリーナーなら雨水を吸い込むことはほとんどありませんが、ファンネルの場合はほぼ素通りです。エンジンに汚れた雨水が入り込むとサビの発生やパーツの破損など重大なトラブルに見舞われる恐れがあります。愛用のバイクを長持ちさせるためにもファンネルをむやみに使うのは避けるのが賢明です。