粗大ゴミがタダで処分できる持ち込みの利用条件

粗大ゴミがタダで処分できる持ち込みの利用条件

一口にごみと言っても、種類によって処分方法は大きく異なります。中でも通常とは異なる処分方法となるのが粗大ゴミです。粗大ゴミとは既定のサイズを超える大型のごみのことを言います。可燃や不燃のように収集車では回収ができないため、別途費用を支払って回収してもらわなくてはいけません。サイズや各自治体の基準によって異なりますが、平均で1000円前後です。1個辺りでの計算になるので、数が増えるほど費用が高くなってしまうのは避けられません。この費用を安く抑える有効な手段の一つが持ち込みです。

粗大ゴミは電話やネットで自治体に申し込みをして指定日に決められた場所へ置いて収集員が回収するという流れになります。持ち込みは人件費や車両のガソリン代など回収に掛かるコストを無くすことで費用を安くするという仕組みです。割引される金額は自治体によって様々ですが、小さい物であれば個数に関係なくタダになるケースも珍しくありません。タンスなど費用が高くなる大型家具でも最大で半額程度まで安くなります。

ただし、持ち込みにはルールが設けられていることも少なくありません。比較的多くの自治体で取り入れているルールの一つに1世帯当たりの回数制限があります。世帯当たりの回数制限が設けられている場合、不正防止のために回収時に身分証の提示が必須です。ごみを運ぶのに夢中になり過ぎて身分証を忘れて断られてしまい、再度自宅まで持ち帰る羽目になったという事例はよくあります。なお、回数制限がない自治体でも提示を求められることはあるので、家を出る前に確認を怠ってはいけません。

回数以外にも個数の制限が設けられているケースもあります。1回に回収できるのは何個までというルールを把握せずに大量に持ち込んで断られる人も多いのが実情です。持ち込みのルールはホームページや直接電話で問い合わせることで確認できます。タダになる条件も含めて事前に自分の住んでいる自治体のルールを知っておくことが大切です。