空気にもごみがいっぱいあるって本当なの

空気にもごみがいっぱいあるって本当なの?

ごみは普段から目に見える大きさのものだと考えてはいないでしょうか。確かに可燃ごみや不燃ごみなどとして捨てているごみは目に見える大きさがあります。しかし、空気の中にもたくさんのごみが浮遊しているのです。家を留守にしてしばらくしてから帰ると、床がうっすらと白くなっているのを見たことがある人もいるでしょう。空気中にはいわゆるチリやホコリがたくさん舞っています。チリやホコリは衣類の繊維やダニ、カビなどのさまざまなごみが集まったもので、場所によってどのようなものが含まれているかは異なります。

空気は人が日常的に吸っているものです。きれいな空気環境で住みたいという人も多いでしょう。ごみがいっぱい浮遊している環境よりも、ほとんどごみがない環境で生活できた方が健康にも良いのは確かです。特に問題とされているのがアスベストで、過去にアスベストを使って建築された建物などではアスベストの細かい粉塵が浮遊していることがあります。アスベストは肺に入るとなかなか除去されず、蓄積していって肺に障害を起こすリスクがあるのが問題です。他にも微粒子化されたシリカゲルや活性炭などのように、空気中を舞って呼吸を介して肺に吸着される物質は多数知られています。

このような有害性のあるごみを吸いながら生きていくのは人の健康にとって大きな支障があります。アスベストのような危険なものは使わないようにすることも重要でしょう。また、シリカゲルや活性炭のように人の生活にとって欠かせないものについては、取り扱いの際にマスクを着けて吸わないようにする工夫が必要です。これ以外にも、微粒子が出てくる可能性があるものはたくさんあり、身の回りにあるごみからも出てくることがあります。ごみに囲まれて暮らしていると、空気中にもごみがたくさん浮遊していると考えた方が良いでしょう。ごみを出さないように意識し、不要なごみは速やかに捨てる習慣を作るのが大切です。